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2006年9月に高齢初産で男の子を出産しました。 ぼちぼちと育児日記を綴っています。2008年1月と2月は絵日記もちょこっと。
いじめ
2018年10月09日 (火) | 編集 |
息子の許可を得ていないので詳細は書けませんが、うちの子、幼稚園~5年生までいじめられてたのですよ。家では何も言わなかったので最初は知らなかったのですが、2年生の時担任の先生から聞いて以来、ずっと対策を講じてきました。4年生5年生の頃はすごくひどくて、毎日のように家で泣いていました。

それが、9月に6年生になってからぴたりとそういう話も出ず、学校が楽しいという言葉を初めて口にするようになりました。

いじめと言ってもケースバイケースでこうすればよい、という特効薬みたいな方法はなく、その子に合った対処方法を考えないといけないので、これはうちの子に限った話として聞いてもらえればと思います。

まず学校での取り組みとしては、週2回の特別クラスに行きました。

うちの子の場合は、他の子の悪口を言いたくないしなかなかノーと言えないという所があって、自分を守るために立ち上がることが困難だったようなのです。そこで、学校から提案された「自分に自信を持つ。自分の思っている事を言えるようになる。」ことを目指すクラスに入れてもらいました。

同じような悩みを抱える何人かの子供達で、カウンセラーと話をしたり皆で話し合ったりロールプレイングしたりするのです。これは、本人はあまり行きたくないと言っていましたが、自分の考えを論理立ててきちんと話す練習は目に見えて効果があって、2年間やってみましたが親としてはよかったと思います。

そして家での取り組みというか、私がずっと言い続けてきたのは、”スル―するスキル”です。

息子の場合、誰かに悪意を持って何かをされたり言われたりとかちょっかいを出されるのが我慢できなくて、それに対する怒りがまず物凄く大きかったのですよ。

でも、そういう外側からの嫌な事っていうのは、自分が嫌だと思って我慢できないと”決めている”からひっかかるのであって、自分が何も反応しなければ、自分にとっては現実でなくなるんですよね。

例えて言えば、誰かが何かを食べなさいと言ってきても、それを食べたくなければ食べなければいい話ですよね。相手に「ありがとう。でもお腹いっぱいなのでいりません。」とお返しすればいい。同じように、誰かが”自分の”感情をぶつけてきてもそれを受け取らずに「その感情は私の物ではないので受け取れません」としれっとしていれば、自分が影響を受けることはないのですよ。

まあ、相手の子も親との関係とか色んな事情を抱えていて他の子に意地悪したり乱暴したりするのかもしれませんし、その子なりに問題を抱えているとは思います。

でも、それをうちの子が引き受けてスケープゴートになってもいいかというと、それは別の話。
(私は物心ついた頃からずっとスケープゴート役を引き受けてきてしまっていて、ある時自分の人生を生きたいと思ってその役割を放棄しました。なので、自分とよく似た部分を持つ息子には、スケープゴートになる事を引き受けない”スキル”としても伝えました。)

自分に起きる物事や悩みの対処法として、一般的にはそれにきちんと向き合ってちゃんと話し合って理解し合うというのが模範解答みたいになっていますが、方法は無限にあると思うのですよ。ちゃんと向き合う価値があると思えば向き合ってもいいし自分にとっては必要ないと思えば距離をおいたりスル―したり逃げるのもありだと思います。模範解答を模索してもがき苦しんでもいいし悩み自体を捨てちゃってもいいし。自分がどう思いたいのか自分で決めれば、何でもいいんです。

一般的に考えると何て無責任で非常識と思われるかもしれませんが、私は息子にこの世界を生きてゆく上でのスキルというか、自分で対処出来るような考え方なり方法なりの一例を、彼が自分で自分の方法を考えるまでのつなぎとして伝授できれば、自分の親としての役割はそれでいいと思ってまして。

(そしてまず第一目標は、『自分の芯をしっかりと確立すること』。自分が確立すれば周りのことを考える余裕が出来ると思うのですよ。だから、みんなまとめて大円団というのが模範解答ではあるのでしょうが、そんなの大人だって出来る人は少ないのに人生を始めたばかりの子供に理想を求めても無理さと思うのですよ。自分の経験上そう思うので、間違ってるかもしれませんが最善だと思う方法と順番を考えると、まずスキルとしてこういうのを伝えています。)

学校の勉強ももちろん現実的に大事ではありますが、それはどうでもいいと思ってるんです。(夫はそちらが大事だと思っているので宿題とかテストとかルールとかの重要性を教えてくれています。)

息子には、

「自分の考えている事が自分の世界を作っているんだよ。どういう現実世界にしたいのかは、自分で決めて。いいとか悪いとかじゃなくて、そうなってるだけ。楽しい事をたくさん考えている人の見ている現実世界は楽しい世界だし辛くて苦しい事ばっかり考えている人の現実世界は辛くて苦しい。誰かが意地悪をしてきても、君がそれを受け取らなければそれは本人に返るしかないんだから。いじめっていうのはね、自分が受け取ればいじめになるけど、気にしなければ自分にとってはいじめじゃないんだよ。スル―されたら相手もリアクションがなくて面白くないからちょっかい出してこなくなるよきっと。」

「学校は、色んな人達がいてもちろん嫌な人もいるけど、それにどう対処してどういう現実にするかっていう練習をするところ。何かあってもお父さんやお母さんや大人達が話を聞いてくれるしアドバイスももらえるから安心して練習すればいいよ。」

と、まあ非常識な事ばっかり言ってるかもしれません。もちろん、本人からの話や学校からの話、息子本人がどうしたいのかを聞いて話しあった上で、息子の性格や傾向からこういう考え方が効果的かなと考えながら言っています。

そして毎朝、

「スル―する練習、楽しい事を見つける練習ね。面白い事があったら教えてね。」

と言って背中をポンとたたいて送り出します。

夏休み中も、折を見てスル―するスキルや自分の望む現実世界にするスキルについて話をしていました。

とりあえず新学期が始まってから一か月、嫌な事をされたり言われたりという話は今のところないです。

世間的には多分非常識なんでしょうが、自分の子供の性格や考え方の傾向を見てこういう方法をとっています。再度言いますが、ケースバイケースなのでアプローチは無数にあると思います。

それと、矛盾するように聞こえるかもしれませんが、息子には「我慢するスキル」、「がんばり通すスキル」もつけて欲しいと思って取り組んでいます。それについてはまた改めて。