2006年9月に高齢初産で男の子を出産しました。 ぼちぼちと育児日記を綴っています。2008年1月と2月は絵日記もちょこっと。
出産レポートです
2006年10月14日 (土) | 編集 |
(コメント、どうもありがとうございます。かならずレスはつけさせていただきますので、すみませんがもうしばらくお待ちくださいね。先に出産レポートがほぼ書き上がったので、UPさせてもらいます。)

私の出産レポートです。

出産は人それぞれ、または同じ人でも出産ごとに違うと言うので、『出産はこう』と言い切ることは出来ませんが、この時の体験から自分が感じたこと、思ったことなどを記録しておきたいと思います。
私の予定日は2006年の8月30日でした。
ところが、予定日を過ぎても出て来る気配はなし。1週間しても生まれなかったら、9月6日に誘発剤(ピトシン)を使って促進させる予定でした。

その前日の9月5日、まずは下準備として子宮口を柔らかくする薬を投入するために入院しました。以下は、時間を追っての記録です。

9月5日

8P.M.

子宮口を柔らかくする薬を挿入。12時間後に取り除いて、その後ピトシンを使用予定。お腹には、子宮の収縮と胎児の脈拍をモニターするためのベルトを装着。翌日に備えて、とりあえず寝ておこうと就寝。


これはcervadilという薬で、巾5ミリ、長さ3センチくらいの不織布(たぶん)に長いテープがついていて、それを子宮頚管に挿入するのです。この薬で陣痛が始まるきっかけになることもあるそうなので、なるべくピトシンを使いたくない私はこれに期待してました。

夫もいっしょに泊まることが出来たのは心強かったです。

9月6日

2A.M.頃

妊娠してからだいたいこの時間になると目が覚めて朝まで眠れないことが多かったため、この日もいつも通り目が覚める。なんだか、子宮が収縮している様子。薬が効いてきたのかも。

4A.M.頃

子宮の収縮がだんだんと強く、間隔も短くなってきたので、起き上がってベッドの背もたれを起こし、座った姿勢でいる。

6A.M.頃  

とりあえずシャワーを浴びる。

7:30A.M.

看護婦さんがきて、昨夜挿入した薬を取り除く。この時子宮口は3センチだったので、ピトシンの投与は様子を見ることに。


一応朝食をオーダーしました。フレンチトーストにオムレツ、果物とジュース、それにハーブティー・・だったかな?「食べて力つけなきゃ」と思いながらも食べる気がせず、のろのろと30分以上かけてやっと半分食べることができました。食後、歯磨きをしたかったのですが、歯ブラシを左右に動かす振動がきつくて断念。マウスウォッシュか電動歯ブラシを持ってくれば良かった・・と後から思いました。

9:15A.M.   

この時点で、収縮の間隔は3分毎に。子宮口は6センチ。
もっと促進させるため、担当医(この時点では電話で看護婦さんに指示していました)に人口的に破水させることをすすめられる。破水させるか、ピトシンを使うかという選択だったので、破水してもらうことに。

9:25A.M.

専門の看護婦さんが来てかぎ針のようなもので羊膜を破いてもらう。温かい液体がどっとでてくるのが感じられる。


人口破水は出来ればしたくないというのが希望だったのですが、この状態では破水させた方がお産の進みが早くなるし、すでに子宮口も6センチ開いていたので破水させることにしました。結果的に、この選択が功を奏したようです。破水させる時は全然痛みはありませんでした。

10:50A.M.

破水後、収縮はさらに強く、短い間隔になる。
看護婦さんは、「いきみたくなったら教えてね」と言って部屋を出てゆく。

子宮の収縮が始まってから、ずっと歩き回ったりトイレに座ったり(洋式便座の高さと形が楽ちんだったので)していました。収縮が強くなってからは、「(子宮口が)開け、開け」と念じながらスクワッティングをしたり。呼吸は、ずっと吐くことに集中した腹式呼吸をするようにしていました。

この間中、右手でずっと夫の手を握ってました。右手から夫のエネルギーをもらっているようで、二人でがんばってるんだ・・という感覚があってうれしかったです。

11:30A.M.

強い収縮がきて尾骨が開こうとしているのが感じられ、それを抑えるのに身体が震えてくる。「こんなにいきみたいんだから、きっともう全開しているはず!」と、夫にナースコールしてもらう。

子宮口は9センチちょっとだったのだけど、内診してもらっている時に全開になったのでいきみオッケーのゴーサインが。


「いきんでもよい」と言われた時はほんとに嬉しかったですねー。
「よっしゃー」とばかりに、スクワッティングで長く息を吐き降ろして、「(赤ちゃん)下がって、下がって」と念じました。子宮が収縮するたびに思いっきりいきめるのは開放感があってすごく気持ちよかったです。スクワッティングや立ち上がった姿勢、トイレの便座も効果的でした。

12P.M.頃

担当医到着。ずっとお世話になっていたドクターの顔を見ると、すごくほっとして大きな安心感が得られる。

赤ちゃんの頭は、いきみはじめてすぐに見え始めたものの、それからいくらいきんでもなかなかそれ以上出てこない。

長く息を吐き降ろす呼吸法から、看護婦さんとドクターの指示によるいきみに変更しても、全然だめ。

1:30P.M.

ドクターに、ピトシンの使用をすすめられる。ピトシンを使うと収縮が強くなるそうなので、迷った末に使用することに。

2:05P.M.

ピトシンの効果でいきみが強くなったものの、未だに進展なし。

右を向いたり左を向いたり、スクワッティングをしたり・・と、色々と体勢を変えてはみるものの、赤ちゃんの頭は見え隠れするだけで一向にうまく回って出てきてくれない。

ここで、ドクターからまた提案が。このまま自分でがんばり通すか、助けを借りる(吸引)か、どちらかの選択肢を与えられる。

考えた末、

"I need your help."

と、吸引をお願いする。


胎児の脈は、叙脈も見られず全く正常でした。でもこれ以上いきめないというくらい、何回もトライしているため体力的にも持つか自信がなかったことと、あまり長いこと窮屈な産道で行きどまってしまった赤ちゃんのことを考えると、これはもう早く出してあげなきゃ・・と思ったのです。

この選択は大正解でした。

2:20P.M.

あっという間に吸引の準備が出来(キャビネットのどこかに吸引セットが隠されていたらしい)、無事赤ちゃん誕生。


ドクターの

"It's a beautiful boy!"(男の子ですよ)

の声に、思わず

「やっぱり!知ってたよ!」

と言っていた私。なんか、ずっと男の子だという気がしてたのです。

実はこの時分かったのですが、赤ちゃんの首に臍の緒が3回巻き付いていたそうです。だからきっとうまく旋回できずに降りてこられなかったのでしょうね。吸引してもらってよかったです。

余談ですが、臍の緒3回巻きというのはドクターも初めてだったそう。問題の臍の尾は、約90センチもありました(普通は50~60センチ)。

お腹の中にいる時、やたらとぐるんぐるん回る子だな~と思ってたけど、からまっちゃってたのね・・。一生懸命ほどこうとして余計にからまったのかな・・長過ぎる臍の緒でごめんね、ベイビーちゃん。

これ、日本だときっと超音波で発見されて計画帝王切開ですよね。それか途中で急遽帝王切開か。でも、こんなに時間がかかってもすぐに帝王切開に切り替えずに自然分娩させてくれたドクターには感謝しています。

痛みについて

この出産レポートでは、あえて『陣痛』という言葉は使いませんでした。

というのも、出産は一般的に言う『痛み』というのとは違うな、と思ったからです。

私の場合、子宮口が開く時は痛いというよりも、ものすごく大きなプレッシャーという感じでした。人によってはこれを『痛い』と表現するのかもしれません。でも、痛いという感覚とはちょっと違うんですよね・・。ボキャブラリーが乏しくて、うまい表現が思いつきません。

出産前は胎児が産道を降りてきて、出て来る時が一番痛いのかな・・と予想してましたが、こちらもなんてことはなかったです。

陣痛は

恐怖→緊張→痛み→恐怖→緊張→痛み・・・

という痛みのメカニズムで、リラックスすることによって痛みはなくなるということらしいです。
恐怖心が全くなかった、というのがよかったのかもしれません。

実は赤ちゃんの身体が出て来る時に、ちょっと腹圧をかけすぎて一気に出てしまったため、裂けてしまったのですが(頭が出て来た時点では裂傷なしだったのに~)、これも「あ、裂けちゃった」という感覚だけでした。これは、長い事正座してて足がしびれて感覚なくなるのと同じですね。

私は特に高齢初産だし、PMSは毎回ものすごくきつかった上、身体も人一倍固いので自分では「きっと難産だな」と思っていました。

でも全体を通して、自分が想像していたよりもずっと簡単だったので、産んですぐに「なんだ、思ってたより楽だった。」などと言って夫を驚かせていました。

もちろん、どういう感覚を『痛い』と感じるかは人それぞれ違うとは思いますが、陣痛は耐えられる痛みで怖がる種類のものではないと思います。

これから出産する皆さん、出産は怖い事なんて全然ないですよ。

いざ『その時』になったら、もうその一瞬一瞬が全てで、その時に集中するしかないので時間の感覚もあまりなくなってしまいます。

できるだけリラックスして、赤ちゃんのことを一生懸命思えば大丈夫。

これを読んで下さった皆さんが、いいお産を経験なさいますように。

つたないレポートではありますが、読んでいただいてどうもありがとうございます。

(追記)

以前言ってた、バランスボールの件ですが、結局使わずじまいでした。
こちらのレポートを期待してた方、ごめんなさい。
テーマ:マタニティライフ
ジャンル:育児
コメント
この記事へのコメント
あみさん。素敵な出産レポート有難うございました。読んでいて思わず涙ぐんでしまいました。(本当ですよ!)

特に「ずっとお世話になっていたドクターの顔をみてほっとした」という場面やドクターが”It's a beautiful boy"と言った場面は医者としてとても勉強になりました。

私も患者さんが私の顔を見てほっとできるような医者になりたいな、”It's a beautiful boy"といえるすばらしい医者になりたいなと思います。

そしてずっと手をにぎってくれていた旦那さんのことを想像したり、痛みはなかった(予想通り!)というあみさんが経験したこと何だかありありと目の前に見えてきました。

ブログ読んで涙をながしたのは始めてかな。。。

これから産婦人科を担当して毎日のようにこういう素晴らしいお産に出会える機会ができること本当に楽しみです。

あみさん、ご出産おめでとうございます。育児にがんばって下さい。

私もほとんどブログを書く時間がなくなったのでご無沙汰していますがたまには寄りますね。
2006/10/13(Fri) 14:58 | URL  | druehara #-[ 編集]
初めまして お邪魔します。
私も7月末に女の子を出産しまいたe-68
ブログを読ませて頂いて「うんうん」とうなずいてしまいました。
赤ちゃんの顔を見たら出産の痛みなんか一瞬でなくなっちゃいましたよね。
私も思ったよりも楽だったし、旦那にも「辛くなさそうだった」と言われましたi-202
お互い大変ですが頑張りましょう。
2006/10/13(Fri) 20:35 | URL  | たむ #-[ 編集]
こんばんわ。
こんな神秘的なニュアンスな出産の様子は初めてかもしれないです。未知なる痛みですが、なんだかそう怖くはないと思いましたよ。痛みや治療がどうやって起こるのか、きちんとメカニズムを知っておけばもしかしたら興奮もある程度抑えられるのかな?とも感じました。あみさんの思っていたより楽だったってなんだかすごい!笑ってしまいました。2人目はもっと楽そうなのでいけちゃう?笑 臍の緒が3回転ってすごいですね、私もそれが一番どうしようと思ってるところです。日本なら帝王切開なんですね。でも、やっぱり自然分娩がいいですよね。そこに家族の絆がうまれる瞬間ですからね。あっ!でもあみさんは、アメリカだからもしや無痛分娩???ですか?
お疲れ様でした。色々ありましたが、本当に本当にご出産おめでとうございます。これからもいいお母さんで、そしていい家族であってくださいね。
2006/10/15(Sun) 07:12 | URL  | えみ #Vw3fgwu.[ 編集]
こんにちわ~
出産レポート読ませていただきました。
現実的でとても解りやすく、これから出産を経験しようとしている人たちに勇気をくれる言葉になっていると思います。
そばにいてくれたダンナさまや、信頼できるお医者様方、そして来てくれたあー坊くんがとても力になってくれたことが伝わってきて、それによって出産をがんばれたあみさんにわたしも読んでいて涙ぐんでしまいました。(それでなくても最近涙もろいんですが・・・(笑))
これからの育児レポートも、無理せず気長にアップしてください。楽しみにしていま~す。
2006/10/15(Sun) 22:43 | URL  | moke #-[ 編集]
あみさん、私も泣いちゃいました。

いつもあみさんの穏やかで知的な文章に心惹かれていましたが、出産のときもやはりそんなあみさんらしさが出てくるんですね。

知っているかいないかは、大きな違いですよね。

出産前にレポート読めて本当に良かったです。私もあみさんの様に産みたい!
2006/10/16(Mon) 09:51 | URL  | もんちゃん #-[ 編集]
★お返事です★

●drueharaさん

うれしいコメント、ありがとうございます。
このドクター(女性です)には本当に感謝してるんです。その時々で、的確な選択肢を与えてくれて、判断は自分に任せるという形で、患者を尊重してくれて。次にもし妊娠することがあったら、ぜひまたこのドクターにお願いしようと思ってるんですよ。
お医者さまとの出逢いっていうのは、お産(病気でも)がいいものになるかどうかの大きな部分を占めると思うので、いいドクターに出逢えたことは幸いでした。
drueharaさんも、お忙しいでしょうがお身体に気をつけてがんばってください!

●たむさん

はじめまして~
ご出産、おめでとうございます。
たむさんも思ったより楽だったのですね。
赤ちゃんの顔を見ると、ほんと、「この子が無事に生まれてくれただけで、それが全て」という気持ちになりますねえ。。
子育ても、生まれた瞬間の事を考えるとどんなことも乗り切れそうです。お互い、疲れないようにがんばりましょうね!

●えみさん

え・・神秘的なんて・・ふつ~ですよ~
痛みのメカニズムを知っておくというのは、心構えができてよいですよね。
2人目以降は楽というのは、出産後すぐに看護婦さんにウインクしながらささやかれました。それ聞いて、すぐに「よし、次は女の子だ」とか思ってしまった私(笑
分娩は麻酔なしでした。アメリカでは無痛分娩が普通なので、周りの人は驚いてます。
えみさんも、お仕事との両立大変でしょうが無理せずにマタニティライフを楽しんでくださいね!

●mokeさん

つたないレポートですが・・少しでも読んでくれた方に勇気が湧いてくるとうれしいなと思って書いたので、そう言っていただいてうれしいです。
そうですね、周りの人や赤ちゃんがいてくれたからこそ、乗り切れたのだと思います。出産は、自分1人でのイベントではないな・・と、つくづく思いました。
今はあー坊のお世話でなかなかブログ更新も出来ませんが、ぼちぼちとアップしてゆきたいなーと思いますので、気長にお待ちくださいね。

●もんちゃんさん

そうですね、なるべく沢山の情報を知っていると、気持ちの上でも安心だと思います。
私も出産に関して出来る限りの事を読んだり聞いたりして色んなシチュエーションを想定していたのはとても役立ちました。
色んな人の出産レポートを読むのもいいですよね。
もんちゃんさんも、自分らしいよいお産になるとよいですね!
2006/10/17(Tue) 21:34 | URL  | あみ #vXefid6w[ 編集]
さすがあみさん!って感じの出産&出産レポです~!
良いお産だったのがわかります!!
冷静に対処されててすごいです。
朦朧としていた自分がはずかしいわ~
私も途中からは「痛み」の記憶はないです。
「どうしようもない感じ」は覚えてるんですが。
それにしても、へその緒3回転!
すご~~く長かったんですね~!
あー坊くん、全部巻き取ってなくて良かったです。
一瞬一瞬が全て。ほんとにこれに尽きますね!

2006/10/18(Wed) 13:34 | URL  | まき #j2UMrp56[ 編集]
●まきさん

長い出産レポ、読んでくださってどうもありがとう~
うんうん、途中で感覚なくなってくるよね。もうお産だけに集中するしかないって感じで、周りのこととかどうでも良くなるし。
臍の緒、長過ぎる反面、余裕かあってよかったです。4回巻きとかしてたら・・もしかするとギネスもんだったりして。ははは。
2006/10/21(Sat) 08:52 | URL  | あみ #vXefid6w[ 編集]
アメリカでのHypno Birth.
とっても勇気付けられたお産レポートでした。というのも、今アメリカ、NH州の小さな町に住んでいます。只今14wに入ったところで、そろそろお産をどういったものにしたいか悩んでいたんです。
出産予定の病院ではHypno Birthがすごく薦められていて、あみさんのレポートや他の記事を読んでもリラックスすること、恐怖感を取り除くことなど色々参考になることがたくさん書かれていて、旦那様とも話した結果、Hypnoを実践してみようということになりました。まだまだ不安もたくさんありますが、これから妊娠生活を楽しみつつ、本番(出産)までの準備をBabyちゃんと一緒にしていきたいと思います。
なんだかやっと1年半が経とうとしている異国の地での、しかも始めての妊娠・出産なので、分からないこととか色々質問してもいいですか?!!?
先輩ママがいてくれると本当に安心です。
2007/02/06(Tue) 20:16 | URL  | Yukka #ZOG8MbSg[ 編集]
●Yukkaさん

はじめまして。妊娠、おめでとうございます!
NHにお住まいなんですね。
病院でヒプノバースをすすめられているのは心強いですね。色んな出産方法がありますが、アメリカは新しい事にオープンで自分の意見を言いやすいところはいいですよね。
ヒプノバースは、私は本とCDで我流でやりましたが、精神的な効果はかなりあったように思います。
早い時期からイメージトレーニングを始めると効果も期待できると思うのでがんばってください!
外国での妊娠/出産、何かと不安が多いと思います。私でお役に立てることがありましたら、喜んでお手伝いさせてくださいね。
楽しい妊婦生活を~
2007/02/08(Thu) 17:17 | URL  | あみ #vXefid6w[ 編集]
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